
アステラスは、事業活動を通じて社会に貢献し、社会とアステラス双方の持続可能性を高める好循環を生み出すことに重点を置いています。私たちは、サステナビリティへの取り組みの指針となる重要課題を複数特定しています。
代表取締役社長CEO
昨今、環境や経済の急激な変化により、社会の持続可能性(サステナビリティ)に対するステークホルダーの関心は益々高まっています。企業には事業を通じた前向きかつ積極的な社会貢献が期待されています。ヘルスケア分野においては、満たされない医療ニーズの高い疾患領域に社会からの要請がシフトし、次世代のモダリティ(治療手段)やデジタル技術の応用による革新的なヘルスケアソリューションが待ち望まれています。
アステラスは、「変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの『価値』に変える」をVISIONに掲げ、革新的な新薬を始めとする様々なヘルスケアソリューションの創出により、患者さんの医療へのアクセスおよびアウトカム(成果や状況)の向上を目指しています。
私たちはサステナビリティを経営の基盤に組み込んでおり、経営計画2026と並行し、アステラスは長期的な企業価値の向上を支えるサステナビリティに全社を挙げて継続して取り組みます。
アステラスが事業を通じて社会課題に取り組むことで、ステークホルダーから信頼され、アステラス自身の持続可能性が向上し、社会の持続可能性に一層貢献するという好循環が生まれます。それがアステラスの使命である "持続可能な企業価値の向上" の実現につながると考えています。
また、社会からの要請が高い、気候変動対策やその他の環境問題に対する取り組みを推進することで社会的責任を果たしていきます。
コーポレートガバナンス体制に基づき、アステラスのサステナビリティに関する重要事項は代表取締役社長CEOが議長を務めるエクゼクティブ・コミッティ*1にて協議し、取締役会にて承認します。
また、サステナビリティの年度活動実績ならびに次年度活動計画は、業務執行の監督機能を果たす取締役会へ報告しています。長期的・戦略的かつ全社的な視点から各部門によるサステナビリティ向上のための活動を推進するため、推進体制としてサステナビリティ コミッティと 「環境・社会・ガバナンスワーキンググループ(E・S・Gワーキンググループ)」 を設置しています。
*1 アステラス製薬およびグループ会社における経営戦略、製品戦略、経営管理、人事等に関する重要事項を協議する機関
サステナビリティ コミッティでは機会やリスクを含め、業務執行に関わるアステラスの重要なサステナビリティ事項に関しての協議を行います。専門的かつ実行性を伴った議論を行うために、部門横断でファンクショナルユニット*2長レベルのメンバーで構成された組織であり、委員長およびメンバーは経営戦略担当役員(CStO:Chief Strategy Officer)によって任命されます。
*2 各トップマネジメントに直接レポートするビジ ネス遂行のための組織
E・S・Gワーキンググループは、案件ごとに部門横断のメンバーで構成され、外部の環境変化や各種原則・ガイドラインを参考にしながら、アステラスの環境・社会・ガバナンスの取り組むべき課題や機会の特定を行います。
また、関連部門と改善計画の立案と目標の設定、取り組みの進捗確認を実施します。
サステナビリティ コミッティを主管するファンクショナルユニットとしてE・S・Gワーキンググループの事務局業務を含めたグループ全体のサステナビリティ課題に対応し、活動全体を管理します。また、コミュニケーション機能と協働しながら社内外へアステラスのサステナビリティ活動を展開しています。
アステラスは、サステナビリティに関連する9つの重要トピックを特定し、「サステナビリティ・ダイアグラム」を策定しました。これら9つのトピックは、「Trust(信頼)」「Innovation(イノベーション)」「People(人)」の3つの柱に分類され、社会とアステラス双方のサステナビリティ向上につながる好循環を生み出すことを示しています。本業を通じてこれらの重要トピックに取り組み、社会に「価値」を創出・提供することで、VISIONの実現を目指します。
サステナビリティ・ダイアグラム
9つの重要トピック(マテリアリティ)の詳細についてはこちらをご覧ください(PDF)
アステラスの全ての企業活動は、ステークホルダーとの信頼関係の下に成り立っています。
法令遵守のみならず、コーポレートガバナンス含め、法の精神やそれを支える社会通念に適った誠実な行動に努め、いかなる場面でも倫理的に適切な判断を行うことは、アステラスのビジネスモデルを推進し、「価値」を創造し実現していくことの前提となるものです。
そして、アステラスのビジネスモデルは常に患者さんを第一に考えたものであり続けます。地政学的リスクに代表されるような外部環境の急速な変化が発生したとしても、患者さんを第一の判断軸に置いたうえで、患者さんが必要とする医薬品を確実に製造し安定的に供給するため、強靭で持続可能なビジネス基盤を維持・強化していくことに努めます。
そのために、デジタル・トランスフォーメーションなどバリューチェーン全体にわたる様々な取り組みを進めることで、価値提供の効率化や価値創造の新たな方法を見出す努力を惜しみません。
そのようなビジネスモデルを維持・強化していくために、企業活動と地球環境の調和は経営の必須条件であることを強く認識し、地球環境の持続可能性のために主体的に行動していきます。
GHG排出量の削減やエネルギー使用効率の改善、再生可能エネルギーの利用、生物多様性、その他様々な環境負荷低減を念頭に、環境のサステナビリティに配慮したビジネスモデルへの変革を長期的な視点に立ち推進していきます。
ステークホルダーとの強固な信頼関係の下、アステラスは、患者さんやその先の社会にインパクトを与えるイノベーションの持続的な創出を目指します。
有効な治療法が存在しない、もしくは既存の治療法では満足な結果が得られない病気に苦しむ患者さんに対して、予防から診断・治療、そして治療後までの疾患管理を行うための新たなヘルスケアソリューションを創出し、生活の質を向上させることに挑戦し続けます。
そして、創出されたヘルスケアソリューションが、それらを必要とする患者さんに行き渡り、届く状態を創ることが何よりも重要であると考えます。
地理的または社会経済的要因を含む様々な事情により必要な医療へアクセスできない患者さんに対し、医薬品や医療サービスの安定的な供給方法を探索するとともに保健医療の普及に向けた社会的な取り組みを提唱・推進し、イノベーション創出や患者支援プログラムを通じて、包括的な医療システムの強化に寄与します。
このような持続的なイノベーションの創出や医療システム発展の支援には、アステラスやヘルスケア産業に限らない広範な産業・セクター全体で協働・推進していく体制が不可欠です。
パートナー間のさらなるオープンイノベーションの創発に加えて、優秀な人材が挑戦の機会を得続ける為の流動性、イノベーションを誘発するような適切な報酬や動機付け、医療アクセスの障壁除去に向けた取り組みを促すようなエコシステムの在り方を多様なステークホルダーと共に考え、創っていく、その最先端に立ち続けるアステラスでありたいと考えます。
そして、アステラスのイノベーションは、患者さんにとっての「希望」となり続けることを目指します。
新薬開発や患者さん向けソリューションに多様な患者さんの洞察から得られた知見を一貫して取り入れ、企業活動の全てにおいて患者さんを明確に意識した文化を醸成することで、アンメットメディカルニーズ(満たされない医療ニーズ)が高く治療困難な疾患の患者さんやご家族にとって、安心や希望、心の支えになり続けることに挑戦していきます。そのようなイノベーションに組織として取組み続ける為には、その原動力たる従業員のウェルビーイングが不可欠であると考えます。
人材ポテンシャルの発揮に向けた機会の提供、多様な価値観をもつ社員が心理的安全性を大切にしながら互いに高め合える環境づくり、安全な労働環境、心身ともに健康な状態の中でより高い生産性を追求できる組織風土の醸成など、全ての社員がより良い仕事ができる、環境整備に力を注ぎ、「Employer of Choice: 現在そして未来の社員に選ばれる会社」を目指していきます。
その前提として、アステラスは社内外すべての人々の人権を尊重します。
事業活動を行う全ての場所において、各国の労働と雇用に関する法律を遵守し、人権・労働に関する国際的な基本原則を尊重します。
世界中の人々が本来持つべき人権を否定・侵害されていない状態が、アステラスの企業活動の礎であり、守り続けるものなのです。
SDGsや各種フレームワーク(国際統合報告フレームワーク、SASBスタンダード、GRIスタンダード、ISO26000、グローバル・コンパクトの10原則、TCFD提言)、ステークホルダーとのコミュニケーション、ESG調査の評価項目などを参考に、アステラスは環境や社会に与える重要なインパクトと、環境・社会の変化によってアステラスの事業にもたらされる重要なリスク・機会を特定・評価しました(ダブルマテリアリティアセスメント)。
特定された重要なインパクト・リスク・機会を分類し、アステラスが取り組むべき重要トピックを決定しています。
特定にあたっては、国際機関・政府や、NGO、投資家、業界団体などグローバルでのステークホルダーの関心の高さや、アステラスのケイパビリティやアセットによる貢献機会の有無を含めて検討しました。また、経営層へのインタビューやディスカッションを通じて、アステラスの経営戦略や中長期的な企業価値向上の観点から重要トピックの絞り込みや妥当性の判断も行いました。
機関投資家、業界団体、NPO、NGOなど多様なステークホルダーから提供される情報や専門家へのインタビューにより内容を検証し、信頼性や客観性を担保しました。その後、社内の組織横断メンバーで構成される会議体(サステナビリティ コミッティ)での協議を経て、エグゼクティブ・コミッティ*における協議および取締役会での審議と承認がなされ、マテリアリティを最終化しました。
マテリアリティ更新の必要性については、原則として1年に1回見直しを実施するダブルマテリアリティアセスメントの結果を踏まえ、サステナビリティ(ファンクショナルユニット)が評価しています。その結果はサステナビリティ コミッティに報告・協議され、必要に応じてエグゼクティブ・コミッティおよび取締役会で協議され、経営層の監督のもと判断しています。
2025年までのマテリアリティマトリックスはこちら
各マテリアリティの詳細はこちら
私たちが創出するイノベーションは、社会のサステナビリティ向上の一端を担い、その結果、社会からの信頼を得ることでアステラスのサステナビリティ向上にも繋がると考えています。
企業が社会のサステナビリティ向上に貢献することへの期待は年々高まっています。アステラスは社会からの期待に応えていくことは重要であると考えており、サステナビリティ活動の業績や進捗を適切に開示していきます。
このコミットメントに対してサステナビリティ方針の業績評価指標(SDPIs)を設定し、測定可能かつ適切な具体的アクションを開示することで、サステナビリティ方針を着実に推進していきます。
原則、対象範囲はグローバルとし、冒頭に記載している期間もしくは末日時点での業績を開示
このSDPIsに含まれている医薬品(開発中のものを含む)に関する情報は、宣伝広告、医学的アドバイスを目的としているものではありません
2026年以降のSDPIは、当年度内に公開する予定です。
2025年までのSDPIはこちらをご覧ください
アステラスは、ISOのガイドラインISO26000で取り上げられている社会的責任の中核主題や課題について、グローバル基準に基づく管理の有効性を確認しました。ISO26000は、以下の7つの中核主題について慎重に検討する必要性を示しています:組織統治、人権、労働慣行、環境、公正な事業慣行、消費者課題、およびコミュニティ参画及び発展。下記のアステラスの取り組みは、このガイドラインに沿ったものです:
グローバル・コンパクトの精神をアステラスのサステナビリティの中で実践
アステラスは、2011年10月に国連の提唱する人権・労働基準・環境・腐敗防止に関する10原則からなる国連グローバル・コンパクトの支持を表明しました。
国連グローバル・コンパクトの署名は、我々の経営理念「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」を実現するために行っているアステラスの活動を裏付けるものです。グローバル・コンパクトの提唱する10原則を日々のオペレーションに組み込み、その取り組み内容を、随時報告書や弊社ホームページ等を通じて報告しています。
国連グローバル・コンパクトとは
1999年にコフィー・アナン氏(当時国連事務総長)がスイスのダボスで開催された世界経済フォーラム(ダボス会議)で提唱した持続可能な成長を実現するための世界的な枠組みであり、企業が自主的に取り組む原則です。
国連グローバル・コンパクトの10原則
アステラスは、患者さんをはじめとする多様な方々との関わりの中で事業活動を行っています。中でも、患者さんや医療従事者、社員、株主・投資家などへ事業活動が与える影響は大きく、特に重要なステークホルダーと考えています。
アステラスの事業活動を支えるステークホルダーと真摯に向き合い、その期待と要請を理解することは、ステークホルダーからの信頼の獲得と、アステラスの企業価値の持続的向上に必要不可欠です。
そのためアステラスは、さまざまな機会を通じてステークホルダーとコミュニケーションを取っています。また、建設的な対話を促進するために、すべてのステークホルダーに対して適時・適切かつ公平に情報を開示しています。
私たちはこのような情報開示と継続的なコミュニケーションを通じて、企業としての透明性を一層高めていくとともに、社会の持続可能性向上とアステラスの企業価値の持続的向上の実践を目指しています。
非財務価値を可視化・定量化し、企業価値の向上につなげています。
| info |
企業経営において、株主にとどまらず、従業員、取引先、顧客、債権者、地域社会をはじめとする多様なステークホルダーとの価値協創が重要になっていることを踏まえ、マルチステークホルダーとの適切な協働に取り組んでまいります。 |
これより先は、アステラス製薬のウェブサイトではなく、外部サイトになります。アステラスは外部サイトのコンテンツやサービスについて一切責任を負いません。
外部サイトへ移動しますか?
高い倫理観と強固なガバナンスのもと、誠実な企業活動を推進する
レジリエントな事業基盤を構築し、安定した価値提供を実現する
環境負荷の低減を通じて、地球環境との調和を実現する
アンメットメディカルニーズに応える革新的なソリューションを創出する
医療アクセスの障壁低減を通じ、必要な患者さんにソリューションを届ける
多様なステークホルダーと共にイノベーションを育む環境を構築する
患者さんの声に寄り添い、希望や安心につながる価値を生み出す
多様な人材が能力を発揮し、成長できる職場環境を実現する
すべての人の人権を尊重し、安全で公正な事業活動を推進する