
免疫療法は、複数の固形がんにおける治療環境を大きく変えてきました。一方で、依然として多くの患者さんが治療に反応しない、あるいは持続的なベネフィットを得られないという課題が残されています。
一部のがんは、免疫による認識を回避したり、耐性を獲得したり、治療後に再発したり、現在利用可能ながん免疫療法に反応しなかったりすることがあります。こうした課題から、治療が難しい腫瘍に対して免疫システムを活用する新たなアプローチが求められています。
アステラスは、これらの障壁を克服する革新的なアプローチを切り拓き、がん患者さんにより深く、より持続的な治療反応をもたらし、生存期間の延長につなげることを目指しています。
アステラスは、長年にわたるがん領域での経験を基盤に、消化器がん、泌尿器がん、肺がんを含む治療が特に難しいがんに対して、がん免疫をより精密に、より強力に、そしてより的確に活用することを目指しています。
私たちは、患者さんへの深い理解、がん生物学における専門性、そして免疫を活性化するプラットフォームにおけるリーダーシップを組み合わせ、これまで十分に治療標的とすることが難しかった腫瘍を、免疫システムがより選択的に攻撃できるよう取り組んでいます。
私たちは、がん免疫サイクルの複数の段階、モダリティ、そして最も大きな恩恵を得られる可能性のある患者さんを見極め、戦略的な意思決定に基づいてがん免疫の研究開発を行っています。
当社には、特色ある精密医療アプローチを用いた、複数のモダリティにまたがるがん免疫パイプラインがあります。これには、当社が強みを持つ抗体薬物複合体(ADC)に加え、次世代の二重特異性T細胞エンゲージャーや多重特異性バイオロジクスなどがあります。
各プログラムは、当社のポートフォリオ全体における専門性を広げ、標的選択、モダリティ設計、免疫活性化に関する能力を強化し、最も有望な科学を患者さんへ届けることに貢献しています。
アステラスのがん免疫領域におけるリードプログラムはASP2138です。ASP2138は、胃がん、胃食道接合部がん(GEJがん)または膵がんの患者さんを対象とした、ファーストインクラスとなる可能性のある治療薬です。
ASP2138は、胃がんおよびGEJがんにおいて、CLDN18.2(特定の腫瘍細胞に発現するタンパク質)を標的とする治療薬の創出に関する当社の専門性を基盤とした、二重特異性免疫細胞エンゲージャーです。ASP2138は、CLDN18.2と、CD3陽性T細胞として知られる白血球の一種の両方に結合するよう設計されています。これら2つの標的に同時に結合することで、ASP2138はCLDN18.2を発現する腫瘍細胞にCD3陽性T細胞を近づけ、抗腫瘍作用を活性化します。
以下より、アステラスのがん免疫パイプラインをご覧ください。また、アステラスのパイプライン全体については、こちらのページからもご覧いただけます。
がんに関わるすべての人にとって、究極の目標は、がんを克服することです。しかし、一人の科学者、一つの企業、一つの組織だけでがんを克服することはできません。その実現には、活発な連携、専門性のオープンな共有、そして新たな可能性への挑戦が必要です。
がん患者さんのアウトカムを大きく向上させるという共通の目的のもと、私たちは、自社の科学的専門性と、著名な学術機関、業界パートナー、イノベーション拠点との連携を組み合わせ、当社の研究開発戦略を支えるプラットフォームの発展を加速しています。
アステラスとのコラボレーションについて詳しくは、パートナリングページをご覧ください。
アステラスは、科学の進歩を患者さんの「価値」に変えるという使命を果たすため、最先端の科学と優れた人材を組み合わせられるよう努めています。当社の採用情報ページにアクセスして、科学の進歩を患者さんの「価値」に変えるための、私たちの取り組みに参加する方法についてご覧ください。